クルアン・ドントリー 営業通信
東京・タイロイカトン祭2008
- 2008-11-16 (日)
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11月8、9日に港区台場で開催された、東京・タイロイカトン祭2008に行ってきました。
このイベントは、ロイカトンの紹介と日・タイ両国民の交流の場を創造するという目的で、例年開かれているようです。日曜日は小雨まじりのあいにくの天候の中、タイ文化にちなんだイベントが一日中催されていました。
タイの代名詞のひとつであるトゥクトゥクが展示されていました。地方ではソンテウとともにまだまだ健在ですが、バンコクでは最近めっきり数が減ってきたように思います。
カトンのパレード タイ音楽の体験コーナーです。
会場内に立ち並ぶ屋台群です。
お店の方はもとより、ギャラリーにもタイ人の方が多く来られていたようで、さながらタイの文化祭の様相です。
周辺一体は独特の「あの」香りにつつまれていました。簡単に訪れることのできない海外の映像や音声についても手軽に体験することができる時代になりましたが、「香り」の体験だけは現地へ行かないと難しい領域として残されているのではないでしょうか。この日は、図らずも異国の疑似体験のひとときを味わうことができました。
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音階・調律システムについて
- 2008-10-08 (水)
- 未分類
タイ伝統音楽の特徴として、旋律性、リズム、非和声性に基づく水平的構造があげられます。これらのうち、独特な旋律の元となっている音階・調律のシステムに触れます。
タイ伝統音楽の音階は、1オクターブを7等分した七等分平均律とされています。理論的にはセント法(Ellis)での音程間隔が171.4セントとなるわけです。7等分ですとちょうど西洋のドレミファソラシドと対応し、タイ式の記譜システムもドレミ・・・を踏襲しているのですが、実際には西洋の音程の体系とは全くあてはまりません。
旋法として実際に使われるのは主として5音音階(pentatonic scale)ですが、曲あるいはフレーズによっては6音以上が用いられることもあります。
タイ音律の7つの音は、それぞれ固有の名称を持っており、アンサンブル形式や演劇形態のような特定の用途で主音(tonic)となる音がそれぞれ決まっています。例えば、
- ピアン・オー・ラン(ドイツ音名のFに相当) ピーパート・マイヌアン合奏での主音
- ナイ(ドイツ音名のGに相当) 標準的なピーパート合奏での主音
実際には、ラナートやコン・ウォンのような旋律打楽器のチューニング方法の不安定要因もあり、正確な七等分ではありません。上に記したように理論的な音程間隔は171.4セントですが、実際の2音の音程間隔は165セントから180セントの間のようです。また、1オクターブの7等分は西洋の12等分に比べると1音の間が広く、許容範囲が大きいとも言えます。
ソー・ウーやソー・ドゥアンのレッスンを受けられた方はわかるかと思いますが、タイの音楽というものは音程に対してかなり鷹揚なところがあり、弦のチューニングが多少ずれていてもあまり気にしない先生が多いように思えます。これは西欧の楽器を学んだ人にとっては、かなり違和感を感じるところですが、これもメロディーラインが主体の非和声性の音楽によるものとも言えるかもしれません。
参考文献 : David Morton:The Traditional Music of Thailand
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タイ伝統楽器の材料について(1) ― カ・ヌン ―
- 2008-09-03 (水)
- 未分類
タイの楽器に限ったことではありませんが、楽器の材料は、その地域特有の材料が使われることが多くみられます。また、それが地域特有の音色を奏でるわけです。タイ伝統楽器も、そのほとんどがタイ国内あるいは東南アジアを原産とする材料で作られています。タイ伝統楽器を見る上で、その材料、特に楽器部品の大半を占める木材はたいへん興味深いところですので、タイ伝統楽器の材料(特に木材)について、ご紹介していきたいと思います。1回目は、「カ・ヌン」です。
「カ・ヌン」(カヌン)という樹木、クワ科の一種でインド原産、現在では東南アジア、インド、ニューギニアなどに広く分布している樹木です。その果実が食用になるため広く植栽されています。直径は胸高で50~90cm、樹高は20m程度ですが最大45mにまでなる中、大高木です。材は軽軟かやや重硬、気乾比重0.40~0.55程度となります。家具や楽器材といった用途で利用されています。また、深みのある黄色という色調が好まれ、東南アジアでは宮廷の建材としても使われているようです。木材を煮出してつくる深い黄橙の染料が、仏教僧の僧衣の染料として使われていました。タイでは一般家屋の庭や寺院の境内などによく植えられているため、目にする機会が多い樹木です。(写真はチェンマイ ドイステープ寺院のカ・ヌン)
タイ伝統楽器では、チャケの主材料として使われるほかにキムなどにも使われます。当店で扱っているチャケは、すべてカ・ヌンで製作されています。
カ・ヌン(カヌン)という名称は一般の日本人にはあまりなじみのない名前ですが、熱帯の果物がお好きな方には「ジャックフルーツ」という名前でおなじみでしょう。日本のスーパーではほとんど見かけませんが、タイに行けばむき身で売られており、いつも買うことができます。ちなみにカ・ヌンの実は地球上で最も大きな果実であり、40kgを超えることもあります。木の幹から直接に実がなる「幹生果」で、ドリアンなどと同様です。
果物の木が楽器の素材になってしまうのが、いかにも東南アジアらしいところです。このような材は、ほかにもドリアン、マンゴー、ココナッツなどがあります。これらについても今後ご紹介していきます。
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