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タイ一般 Archive
東京・タイロイカトン際2010
一昨年に、港区台場で開催された「東京・タイロイカトン際」についてお伝えしましたが、先日8月7、8日に日比谷公園で開催された「東京・タイロイカトン際2010」に2年ぶりに行ってきました。
例年、初秋に東京・台場で開催されていましたが、どのような理由かわかりませんが本年度は8月に開催となりました。メインステージで、タイ古典舞踊、ムエタイ、ミスコンなどが催され、会場各所では、タイの物産、タイ飯店などの出店が並びました。
メインステージ
会場内の出店 セラドン焼
ソープカービングの体験と販売コーナー(けっこうなお値段です。) フルーツカービングの体験コーナー
バンコクの露店でおなじみのカエルの木彫り
タイ古典舞踊ですが、北部から南部までの地方色豊かな踊りを披露してくれました。先日のインドネシアのアグレッシブな踊りとまったく対照的な、マッタリ系の踊りです。
恒例のカトンパレードと灯篭流しです。
今年のタイ伝統楽器演奏は、在京タイ大使館の方々によるクルアン・サーイ(弦楽器合奏)で、数曲演奏されました。このグループは、今後も様々なイベントでタイ伝統楽器の演奏活動を続けていくとのことです。
ところで、この演奏の合間に、在京タイ大使館が目黒から九段下に移転したとのアナウンスがありました。以前の大使館には、ずいぶん昔に就労ビザの申請で行ったことがあります。その頃のことはほとんど覚えていませんが、うっすらと記憶にあるのは、タイ大使館のもつちょっと独特な異国の雰囲気です。今にして思えば、タイの雰囲気に触れた初めての経験でした。(その後、その雰囲気にどっぷりとつかるのですが。)
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オートーコー市場
- 2010-02-26 (金)
- タイ一般
バンコクを含め、タイ国内には無数の市場が存在します。外国人にとっては手軽にエスニック気分を味わえることから、観光地と化している市場も多くありますが、当然ながらそのような市場は極々一部のもので、多くは地元の人たちの生活に根差したものや商業活動に関わるものです。
現地の方の商用に同行して訪れたのが、バンコクの北に位置する「オートーコー市場」です。ネット上ではかなり見受けられ、現地在住の日本人にはそこそこ知られているようですが、観光目的には無名といってよい市場です。それほど不便なところにあるわけではなく、意外にもウィークエンドマーケット(モーチット)の道路向かいという位置にあります。
農産物がメインの市場ですが、品質の高い高級食材を中心に扱っているのが、この市場の最大の特徴です。
市場のバルク売りには、「安い」という感覚がありますが、ここの食材は他の市場よりも値段帯がかなり上です。贈答用と思われる化粧箱入りのフルーツも並んでいて、”デパ地下”をイメージさせる市場です。
遠くから見ても質のよさそうに見える食材ばかり並んでいます。ご案内いただいた現地の方は、カニの買付けで値段交渉をしていました。
軍の幹部がヘリコプターで乗りつけて買い出しをしていくというオートーコー市場ですが、NHKハイビジョンで先日放映されたタイの米作の特集で、ここのコメ売り場のコメが紹介されていました。
確かにここのコメ売り場は種類がたいへん豊富で、白米のほかに茶や赤などのコメがあり、コメを主食とする我々にとっても、とても興味深いところです。複数の種類のコメを混合した「三色米」、「五色米」も販売していますが、もちろん日本のコメとは違い、どれも長粒米です。
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タイ伝統楽器の材料について(2) ― チーク
1年ぶりの「タイ伝統楽器の材料について」ですが、今回はチークについてお伝えしたいと思います。
チークは、タイを含むインドシナ半島をはじめとして、ミャンマー、インドなどで産出される木材です。耐久性、耐腐食性などにおいてたいへん優れた性質をもち、さらに見た目の美しさも備えた貴重な樹種です。世界的に広く利用されており、よく知られた木材です。
○チークといえばタイ、タイといえばチーク
タイでは北部から西部にかけて混生落葉樹林(モンスーン林)として生育しています。タイにおける気候条件、一年を通じて風速が緩やかであるなどの条件がチークの生育に好条件であり、タイの林業の中核をなすものが高品質のチークの生産でした。もともと現地では、主に建築材として利用されていたようで、特に北部のランナー朝の寺院や宮殿では、ふんだんに用いられたチーク材を目にすることができます。19世紀後半に欧米に知られるようになってから伐採量が急増し、天然林が激減しました。現在、タイ国内では、厳重な管理の元に植林が行われているようです。伐採は全面的に禁止と記憶していますが、現在はどうなのでしょうか。
陸上輸送の手段が発達していなかったタイやミャンマーでは、水上輸送により消費地へ運ばれていました。北部原産地で伐り出されたチークは、像や牛によって河岸の集積場まで搬送されて一旦集積され、その後、雨季の増水時にその水流を利用して運ばれていました。川の途中の集積地までは管流しという形で「放流」され、集積地でいかだに組んで輸送するといった方法です。「放流」ですから、途中で引っかかったり沈んだり、なかなか難しいもので、原産地で伐採されてバンコクに到達するまで5年程度はかかったようです。特に管流しでは、途中でなくなってしまうものも多く、一定の損失がつきものでした。
ちなみに、輸送の途中でなくなってしまったチークを拾い集めるといったビジネスが、現在も存在します。特に、水中に沈んでしまったようなチーク材には良質なものが多く、貴重だとのことです。ゴルフ場の「ロストボール」拾いのようなビジネスですが、ミャンマーでは日本人の方でこのようなことをやっておられる方がいらっしゃいました。
チークをタイ語で「マイ・サク」と呼びます。マイは木を意味しますが、サクは染料を意味します。これは、チークの葉から赤色染料を採集したことに由来するようです。
建築をはじめとして艦船、車両の材料として利用されてきたチークですが、現在のチーク材の利用としては、高級家具や装飾品が最も身近なところでしょう。チークの木彫りは、タイの土産店の定番アイテムのひとつです。
○楽器材としての利用
タイ伝統楽器でも、ややハイグレードの楽器の主材料としてチーク材が用いられています。キム・ピースアの上級モデルとしてチーク材の楽器を用意しているメーカーが多いので、これをよく目にするところです。キム・ピースアの優美な形とチークの肌理・色合いは、たいへんよくマッチします。他の楽器では、ラナートなどでチーク材が使われることがあります。素材の性能はともかくとして、見た目の主張が強い材料なので相性が問われるでしょう。
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最近読んだ本から(1) Sampheng Bangkok’s Chinatown Inside Out
- 2009-04-30 (木)
- タイ一般
バンコクの中華街は、タイのイメージのひとつとして欠くことのできないエリアと言えます。あのパワー、熱気、喧噪は本当に独特なものがあります。また、ヤワラーやチャルンクルンのような表の大通りもそれなりに面白いところですが、一歩入った裏通りに至っては、何が飛び出してくるかわからない、まるでダンジョンのような様相があります。私自身も以前バンコクに滞在する際には、必ず一度は立ち寄って新しい発見をすべく「探検」を試みていました。ただ、あの排ガスが充満するエリアを歩きまわるのは2、3時間が限度ですが。
よほどタイに詳しい方を除いては、旅行ガイドで紹介されている場所を中心に訪ねることがほとんどでしょう。ところが、バンコクの中華街は、旅行ガイドで完結してしまうような浅いところではありませんでした。”SAMPHENG Bangkok’s Chinatown Inside Out”は、旅行ガイドのスポットに飽き足らない方、バンコクの中華街を詳しく知りたい方にお勧めの本です。この本では、サンペーン(Sampheng:現在に至るバンコク中華街の発祥の地)の成立および現在までの歴史経緯から始まり、サンペーンにまつわる23の場所をとりあげて、それぞれの中で様々なスポットが紹介されています。ゴールドブッダで有名なワット・トライミットのようなおなじみのスポットについても記述されていますが、旅行ガイドなどではほとんど目にすることのないものが多く、たいへん興味深い資料です。その中のいくつかを拾いあげてみますと、
- ワット・パトゥム・コンカ(Wat Pathum Khongkha)
- イア・サ コーヒーショップ(Ia Sae Coffee Shop)
- 孫文の足跡
- タン・ト・カン ゴールドショップ(Tang To Kang Gold Shop)
サンペーンの南東、チャオプラヤ川にほど近いところにあるお寺です。バンコクにある仏教寺院のうち、「葬」の関わる機能を集約した寺院とされ、王族の遺灰の水葬、白象の埋葬(白い象は神秘性を持つものとされ、野生の白象が捕獲されると王に献上されて王宮で飼育されていた。)、王族の処刑場、疫病による大量の遺体を集積する場所としての役割を担っていました。処刑場というのはなかなかショッキングですが、謀反の嫌疑をかけられた王族は白檀の棍棒で撲殺という手段で処刑されていました。これについては遠藤周作の「王国への道」の中にも描写されています。このようなネガティブな歴史の痕跡は、王族の処刑に用いられた石の床など、現在でも残されています。
タイでもコーヒー屋といえば、スターバックスやブラックキャンヨンコーヒーのようなチェーン店が主流になっている感があります。そのような中で、チェーン店とは一線を隔し、サンペーンのコミュニティの一部として欠かせない存在となっている喫茶店がイア・サです。イア・サブランドのコーヒーは、OTOP(一村一品運動)の2004年の五つ星を獲得しました。パドサイ(Phadsai)通りとパドゥン・ダオ(Phadung Dao)通りの交差点にあります。
中国革命で知られる中国の革命家、孫文(Sun Yat-sen)は、1900年代初頭、革命実現のための物心両面における支援を得るために数度にわたってバンコク(チャイナタウン)を訪れています。1908年の訪タイでは、サンペーンの顔役の衆に対して演説を行っていますが、これが大きな反響を呼びました。この時の孫文に関連したスポットとして、シーラチャウォン劇場(SiRachawong)、シーヤワラー劇場(SiYaowarat)、バンコク中華クラブ、(Bangkok Chinese Club)、孫文門(SunYat-sen Gate)があります。
サンペーンの中でも最も歴史があり、今日でも営業している金宝飾店(金行?)です。金の細工および取引は、相当な職人技と資力が必要な上、盗難などの危険と常に隣り合わせの仕事ですが、タン・ト・カンは、1875年以来、サンペーンの一角で営業を続けていきました。金の価値と美しさが、金取引というサンペンレーンでの最古の職業を今なお重要なものとしています。タン・ト・カンは、サンペンレーンの中心の一等地にありますが、バルコニーが優雅に装飾されたペンシルビルは、建築的にも興味深いものがあります。
このほかにも23の場所(Site)に関わるスポットについて歴史、意義と将来について紹介されています。中華街を歩きまわる楽しみが、またひとつ増えるのではないでしょうか。
(今回ご紹介した本)
Edward Van Roy : SAMPHENG Bangkok’s Chinatown Inside Out (Institute of Asian Studies Chulalongkorn University)
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タイ音楽の風景
- 2009-02-27 (金)
- タイ一般
タイ国内では、あちらこちらでタイ伝統楽器の演奏風景を目にすることができます。昨年暮れのバンコク周辺で見かけた演奏風景をいくつか拾ってみました。
前々回、タイの街角ではキム・ピースアをよく見かけるとお伝えしましたが、ここではキム・クラパウでした。
近くを歩いていると、ケーンを見かけました。ケーンの演奏
このケーンという楽器、日本の笙と発音原理を同じくする楽器で、タイ東北部およびラオスの民族楽器です。雅楽における笙のイメージから、どちらかというとスローで穏やかなテンポの音楽がイメージされるのですが、まったく正反対です。ケーンから奏でられる音楽は、アップテンポで強烈なビートの激しい音楽です。私も、ケーンの演奏を初めてCDで聴いたときには、本当に驚きました。
街で出会った少年の演奏は少々たどたどしいですが、市販のCD(当店では扱っておりませんが)で、たいへんインパクトの強い演奏が聴けます。
寺院やプーム(祠)では、奉納舞踊が見られます。繁華街のど真ん中、ラチャダムリとプロンチットの交差点にあるエラワン・プームはあまりにも有名です。
奉納舞踊ですので寄進があるたびに演じられるわけですが、この「銀座鳩居堂前」に匹敵する超一等地のプーム、信者が多いためか、頻繁に舞踊を見ることができます。このバックミュージックとして、ピー・パート合奏の演奏がおこなわれます。
王宮の近くの観光名所のひとつであるラク・ムアン(市の柱)でも奉納舞踊が行われています。バックの演奏は、ラナート(エク、トゥム)と打楽器によるピー・パート合奏です。
ダンスの合間にも演奏が行われていました。ピー・パート合奏(ラク・ムアン)
新市街のショッピングセンターで、弦楽器(キム、チャケ、ソーウー)の合奏を見かけました。
キムやチャケなどの弦楽器の音は、ホテル、レストランのロビーなど、この手の場所の雰囲気によく溶け込むせいか、タイのイメージづくりとしてよく利用されているようです。クルアン・サーイ(エンポリウム)
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東京・タイロイカトン祭2008
- 2008-11-16 (日)
- タイ一般
11月8、9日に港区台場で開催された、東京・タイロイカトン祭2008に行ってきました。
このイベントは、ロイカトンの紹介と日・タイ両国民の交流の場を創造するという目的で、例年開かれているようです。日曜日は小雨まじりのあいにくの天候の中、タイ文化にちなんだイベントが一日中催されていました。
タイの代名詞のひとつであるトゥクトゥクが展示されていました。地方ではソンテウとともにまだまだ健在ですが、バンコクでは最近めっきり数が減ってきたように思います。
カトンのパレード タイ音楽の体験コーナーです。
会場内に立ち並ぶ屋台群です。
お店の方はもとより、ギャラリーにもタイ人の方が多く来られていたようで、さながらタイの文化祭の様相です。
周辺一体は独特の「あの」香りにつつまれていました。簡単に訪れることのできない海外の映像や音声についても手軽に体験することができる時代になりましたが、「香り」の体験だけは現地へ行かないと難しい領域として残されているのではないでしょうか。この日は、図らずも異国の疑似体験のひとときを味わうことができました。
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