- 2009-08-28 (金) 22:30
- タイ音楽
タイの伝統音楽、特にピーパート合奏では、プレーヤーの記憶に基づく口承伝承によってレパートリーが伝えられていくことが普通です。
これに対して、キムやクルアンサーイの各楽器では、楽譜の利用が一般的となっています。五線譜が使われることもありますが、タイ伝統音楽で一般的に使われているのは、タイ文字でタイ音名を表したもので、楽器によってはこれをタブ譜として表現します。擦弦楽器(ソー・ドゥアン、ソーウー)、管楽器などでは、タイ文字ではなく運指を数字で表したものも使われます。
このようなタイ楽譜の歴史は比較的新しく、1940年代以降に使用されているようです。
タイの音階がたまたま(?)7等分で、西洋の音名があてはめられるためか、タイ音名も一応「ドレミファソラシ」と命名されていて、それぞれの音名のイニシャルが音をあらわすようになっています。
タイ楽譜を読むには、この7つを覚えればOKです。装飾記号などがあるものの、楽譜を読む基本としては、これ以外に覚えることはありません。タイ文字を習得されている方にとっては、レとラが間違えやすいですね。
タイ楽譜では、1段を8つに区切った”小節”の中に音符が4拍入ります。この1拍が概ね16分音符あるいは8分音符といった感じとなります。音の延ばしは”‐”で示されます。
西洋の五線譜に慣れ親しんだ人にとって最初の関門は、楽譜上における強拍と弱拍の位置です。タイ楽譜では、チンの打音と一致する強拍が、必ずしも小節線の頭となりません。タイ楽譜の”小節線”は、五線譜の小節とは意味合いが異なりますので、注意が必要です。演奏を聴きながら楽譜を追っていくと、たいへんわかりやすいのでお勧めです。
キム、ソーウー、ソードゥアンの楽譜では、数段に分けて弦ごとに音符が記述されるタブ譜が採用されており、演奏方法を示したかたちとなっています。
楽譜の具体的な読み方については、後日、キム譜を例にとりあげてみたいと思います。
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